今も昔も嫁入り道具の代表格。結城では、室町時代末期に欅(けやき)のたんす作りが始められましたが、城下町となった頃から、桐が使われるようになりました。
通気性が良く燃えにくい桐の性質が、小袖たんす(衣類収納のたんす)に打ってつけだったからです。昭和33年には茨城県の特産物に指定され、全国8大産地として知られています。

通気性と肌触りの良さ、そして健康ブームに乗って、桐下駄のファンは増えています。結城で桐下駄づくりの職人が生まれたのは、江戸時代中期頃。美しい木目と光沢、そして温もりある履き心地。靴が主流の今でも、根強い愛好家が多いのもうなずけます。桐たんす同様、昭和33年に茨城県の特産物に指定されました。桐下駄物語

結城の地酒は、「富久福」と「武勇」の二つ。どちらの蔵元も伝統の味を守るため、昔ながらの寒仕込みにこだわり続けています。醸造技術が進み、年間通して酒造りができるようになった今も「量より質」を貫き通す気概。とくに限定生産される大吟醸は、ふくよかな香りと味わいが際立ち、多くのファンに愛されています。
城といえば、まず思い浮かべるのが結城紬。軽くて温かい着心地。しかも丈夫な上、着るほどに色が冴えるのが特徴です。昭和31年には国の重要無形文化財、昭和52年には伝統工芸品に指定され、市内には紬に関する資料館が5ケ所あります。着物に限らず、名刺入れや財布、眼鏡ケース、セカンドバッグ、ネクタイなど、様々な紬製品も作られています。紬物語